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10月14日 新座市文化協会まつり「和のひびき」参加します

令和5年度の新座市文化協会まつり「和のひびき」に出演します。
今回の演目は屋台・神田丸・四丁目・仁羽で
他団体とのコラボレーションとともに踊りを披露します。
子供たちも太鼓の練習の成果を披露しますので
楽しみにしてください。
日時:10月14日 (土) 12:30開場 13:00開演
場所:新座市民会館大ホール



過去の祭りの様子・活動等についてはこちらをご覧ください。


大和田氷川神社と夏祭り
埼玉県新座市北部に所在する大和田氷川神社は、
延暦21年(802年)に建立された由緒ある神社で、
毎年夏になると二日間にわたって盛大な祭りが催されます。
(近年では7月の最終金曜・土曜日に行われています)
現存する最古の資料で、文政2年(1819年)には
祭りの執行が確認できておりますので、約200年間続いている歴史と伝統ある祭りです。


新座市の所在

大和田氷川神社

昭和20年(1955年)ごろには、川越街道の両側に
数百メートルにわたって屋台が立ち並ぶほどの賑わいを見せたと言われ、
子供も大人も一年で一番待ち遠しい祭りでした。
現在では屋台の出店は神社の境内地の範囲に限られていますが、
それでも多くの屋台が軒を連ねる参道は毎年多くの人でごった返します。


立ち並ぶ屋台の様子

日本の祭りの多くがそうであるように、大和田氷川神社の夏祭りも
「雨乞い」の儀式として始められたとされ、そのため雨で中止になったことはありません。
その際に奉納されるのが、「はだか神輿」と「大和田囃子」です。


はだか神輿
神輿の担ぎ手は白足袋を履き、一反さらしを褌と腹巻にして締め上げて、
背中に「神輿」と記された法被を羽織るため、そのまま「法被」と呼ばれます。
神輿の重さは約240kgもあり、
「法被」はこれを二日間にわたり責任をもって担ぎきらなければならず、
名誉であるとともにとてもきつい役目でもありました。


はだか神輿

「法被」たちは、神輿を担ぎ始めると法被を丸めて肩に乗せ、
担ぎ棒が直接肩に当たらないよう保護をします。法被を脱いで褌姿で担ぐことから、
いつしかそれは「はだか神輿」と呼ばれるようになりました。
「やんよー、やんよー」の掛け声とともに川越街道を練り歩きながら、
神輿を左右に荒々しく揉んだり、頭上に差し上げたり、逆に地上すれすれに落としたり、
くるくると駆け足で神輿を廻したりします。
その勇壮な様から、「荒神輿」という別名で呼ばれることもあります。
また、「はだか神輿」は喧嘩神輿としても有名で、昔は他の町内に出掛けたり、
逆に他の町内から神輿が来たりして、お互いに優美を競い合ったりした時代もありました。

近年では交通事情により公道を渡御するのはごく僅かの時間ですが、
かつては朝方まで町内を延々担ぎまわったとされ、
御借屋(神輿を一時的に収めるところ)の設けられていた大和田交差点の付近では、
この時期になると商店が建物を壊されるのを恐れ、
丸太で囲いをしていたという逸話も残っています。
現在でも大和田交差点での揉みは観客も多く、「法被」も一段と気合が入ります。
そんな「はだか神輿」を先導し、祭りをともに盛り上げるのが「大和田囃子」です。


大和田囃子
「大和田囃子」は、川越街道沿線を中心に親しまれている、
江戸神田囃子の流れを汲む祭囃子です。
江戸時代の終わり頃、川越街道の宿場町であった大和田の人たちが、
王子村の三次という師匠から教えてもらったお囃子を神輿とともに神社に奉納し、
それを土地の人たちが「大和田囃子」と称したのが始まりであるとされています。
現在ではトラックの荷台に楽器を載せて囃し、神輿の先導を務めていますが、
古くには山車が曳き出され、その山車の中で囃したと言います。


大和田囃子

また、祭りの時期には神社の境内にも演奏を披露するための「囃子棚」が組まれ、
祭りの賑やかな雰囲気に花を添える役割も担っています。
曲目は「屋台」「昇殿」「神田丸」「鎌倉」「仁羽(にんば)」などがあり、
楽器は大太鼓・締太鼓・拍子木・鉦・篠笛の組み合わせで構成されています。
また、曲目によっておかめ・ひょっとこ・狐・獅子・下道などの面を付けた踊りがつきます。


大和田囃子保存会
大和田囃子保存会は昭和49年(1974年)、当時消滅しかかっていた囃子連を再興すべく、
当時30才代の人達が中心となって結成され現在に至ります。
昭和55年(1980年)新座市教育委員会より市の無形文化財に指定され、
昭和57年(1982年)には埼玉県文化ともしび賞を受賞しました。

会 長 挨 拶
大和田囃子保存会 会長 : 時田 和昭
お祭りには欠かすことの出来ないBGM、それがお囃子です。
私ども大和田囃子保存会は150年以上の歴史を持つ
大和田氷川神社の夏祭り、そのお祭りに
無くてはならないお囃子を演奏する、
お祭り大好き人間が集まった集団です。
学校行事や市民まつりへの出演などの活動もしておりますが、
やはり当会の一番のメインステージは、毎年7月の最後の
金曜日・土曜日に行われます大和田氷川神社の夏祭りです。
是非一度、実際に足をお運びいただければ幸いです。

◆ お問い合わせ等は ◆
大和田囃子保存会 (代表:時田 和昭)